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Il testimone...

人生朝露の如し 一日を大切に記していきます

もう戦争を思想で語るのはやめないか - イスラエルによる攻撃の前に沈黙する人たち

毎日新聞
 <社説:ガザ地上侵攻 米国はイスラエルを止めよ>
 http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090107k0000m070136000c.html

 これは自衛のためだと言って殴り続ける。血まみれになった相手が抵抗したと言っては、また馬乗りになって殴る。しまいには、こぶしだけでなくバットやゴルフクラブでも殴り始める。通行人は見守るだけ。警察官は「自衛のためだから仕方がない」と澄ましている−−。
 空爆に加え地上作戦が始まったガザ(パレスチナ自治区)で起きているのは、そんな出来事ではないか。国連も含めてイスラエルの軍事行動をすぐに止められる国や機関はありそうにない。時に世界の警察官役が期待される米国も、「イスラエルは自国を守る決断をした」(ブッシュ大統領)と同盟国を擁護する。

 毎日新聞の社説を読んで思ったのは,毎日新聞も<イスラエルの軍事行動>に反対してはいますが,結局イデオロギーでしか戦争を語れていない,ということです。

 しかも毎日新聞の社説が「オバマ」を一言も触れていないのには驚きです。「初の黒人(アフリカ系)大統領」に対して,批判することが人種差別にあたるとでも思っているのでしょうか(汗)。
 金のための戦争を好んでしてきたブッシュ大統領に対して,米国の民主党はイデオロギーで戦争に関与してしまう恐ろしさがあります(米国の民主党が平和政党だと信じている日本人が多すぎます・涙)。

 AFP通信。
 <イスラエル国防相が攻撃を正当化、オバマ氏のコメントも引き合いに>
 http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2553128/3639910

 同国防相はバラク・オバマ(Barack Obama)米次期大統領が2008年6月に、日常的にハマスの標的となっているイスラエル南部スデロト(Sderot)を訪問した際のオバマ氏の言葉を引用した。国防相によるとオバマ氏は、「2人の娘たちが眠っている間にわたしの家に向かって誰かがロケット弾を発射するとしたら、わたしはどんなことをしても彼を止めるだろう。イスラエルの人たちも同じことをすると思う」と語ったという。引用後、バラク国防相は「オバマ氏はこう述べた。わたしたちがやっていることはこれと同じことだ」と述べた。

 このAFP通信の報道を,日本のマスメディアはどこも表立って報じていません。(もし見つけたらおしえてくださいね。)

 私のブログでもかつて取り扱ったことがありますが,オバマ氏は親イスラエル団体との蜜月が伝えられており,大統領選挙中も何度もオバマ氏はイスラエル関係者と会談しています。
 そういった情報を総合的に考慮すれば,オバマ氏の発言がイスラエルによって攻撃の正当化根拠に使われたことも納得できますし,また,以下のオバマ氏の対応も,イスラエル側は攻撃前から既に予測していたでしょう。

 朝日新聞。
 <ブッシュ大統領、ハマスを批判 オバマ氏論評せず>
 http://www.asahi.com/international/update/0106/TKY200901060140.html

ワシントン入りしたオバマ次期大統領も記者団からガザ情勢についての見解をただされたが、「外交に関する限り、現職の大統領は常に1人だけという原則を順守するのが大切だ」と述べ、就任前の論評を控える姿勢を示した。

 これは単に口実に過ぎないでしょう。少なくとも米国国外ではそう見られています。
 しかも恐ろしいのは,Al Qaeda(アルカイーダ)のザワヒリがオバマ氏の対応の「怪しさ」に気づき始めている,ということです。

 日刊スポーツ。
 <「オバマがガザ住民を殺している」>
 http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20090107-447684.html

 国際テロ組織アルカイダのナンバー2、ザワヒリ容疑者は6日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ侵攻について「米大統領就任前のオバマからパレスチナ住民への贈り物」「オバマがあなた方の兄弟であるガザ住民を殺している」などと批判する音声声明をウェブサイト上に発表した。
 イスラエル軍のガザ侵攻について、同容疑者をはじめアルカイダ系組織が声明を発表するのは初めて。また今回の声明は、テロ対策などブッシュ現政権の対外強硬政策を転換するとして、オバマ次期政権を歓迎する声も出ているアラブ、イスラム世界に対し警戒を呼び掛け、明確な対決のメッセージを示した。

 ー ー ー
 少し話は変わりますが,日本国内で平和主義者を自称していた人たちがイスラエル軍の攻撃について沈黙を続けているのはどういうわけなのでしょうか。

 イスラエル軍がクラスター爆弾を使用したとの情報も流れています(他にもウィリーピートを使用した可能性があります)。

 クラスター爆弾廃止条約締結を,小躍りするように喜んだ「平和主義者」らはなぜ抗議しないのでしょう?それこそ憲法9条の精神を,世界に広めるための絶好の機会じゃないですか?

 結局,彼らもまた,廃止条約をイデオロジカルな視点から賛成していただけなのでしょう。
 そもそもクラスター爆弾を初めから「非人道的兵器」と呼んでいる時点で,イデオロジカルなものでいっぱいなのですが(笑)。

 イデオロギーで物を語る場合,欠落するのは現実です。

 私は前から申し上げていることではありますが,例えば,「核」を廃絶したとしても,核兵器を作る知識・経験・技術は必ず残存します。つまり,核廃絶後も核存置前と変わらぬ脅威がそこに存在してしまうわけです。
 世界が核廃絶したとしても,もしかするとテロリストが核兵器を生産する技術を手に入れるかもしれません。そのときの国際秩序は誰が護るのでしょう。

 だから,イデオロギーで脳を束縛された彼らは,国内のこういった動きに無頓着であり続けます。

 讀賣新聞。
 <クラスター爆弾に代わる精密誘導弾に66億円>
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20081220-OYT1T00559.htm

 政府は20日、自衛隊が保有するクラスター(集束)爆弾に代わる精密誘導弾の整備費について、2008年度第2次補正予算案に約60億円、09年度予算の財務省原案に約6億円をそれぞれ計上した。
 クラスター爆弾禁止条約に同意したことに伴う措置。

 イラク戦争のときは,すすんで人間の盾としてイラクへ向かっていたかたがたは何をしているのでしょうねえ・・・(ため息)
  1. 2009/01/07(水) 15:00:00|
  2. 国際
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