崩壊したかのようにイデオロギーも未だに人の目を欺き続けている

 
            ○崩壊したかのようにイデオロギーも未だに人の目を欺き続けている

 今日はお家でゆっくり晩酌です(うふふ)。
 小難しいタイトルを付けましたけれど、お気楽に読んでくださいね。

 ー ー ー

 先日、ある人から「しんぶん赤旗」の日曜版を見せていただいた。
 一面には、左側には日本共産党の志位委員長の写真、右側にはオバマ米大統領の写真が同じくらいの大きさで掲載されていた。
 ちょっと前までは「米国帝国主義」と批判していた彼らも変わったものだ。「反米」から「オバマ大統領マンセー」への変わり身はいったいどういうわけなんだろうか。

 最近、こういう人が増えているんじゃないだろうか。「日本は米国の属国だー」と意気盛んに言っていた反米主義者が、オバマ大統領の「プラハ演説」で「核兵器のない世界」に言及したとたん、「日本は米国に追従せよ」なんだから、困ったものだ。

 反米主義者に限らず、オバマ大統領の提唱した「核兵器のない世界」に魅了されてしまった日本国民も多いだろう。「いよいよ核兵器のない世界が来るんだ!」と期待を寄せるブロガーもいるようだ(オバマ大統領は自分で「私が生きている間には(核兵器のない世界の実現は)無理だろう」と言っているけど・・・笑)。

 そういえば、産経新聞にもこんな記事が掲載されていた。

 創価学会の池田名誉会長が「核兵器のない世界実現を」と提言
 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090907/stt0909071810009-n1.htm

 創価学会の池田大作名誉会長は7日、「核なき世界」を提唱したオバマ米大統領のプラハ演説を受け、日本が先頭に立って核兵器のない世界の実現を目指すとする「核廃絶提言」を発表した。
 提言は核軍縮、核拡散防止、核兵器に依存しない安全保障への移行などが重要と指摘。「被爆国の日本が核武装の検討をすることは許されない」と訴え、今後も非核三原則を堅持するよう求めた。日米が協力し、北朝鮮の核問題を含む、北東アジアの平和構築に臨むべきだと呼び掛けている。

 もう「核兵器のない世界」と書けば、なんでもいいのかね(ならば、「宗教法人"核兵器のない世界創造教"」でも作ろうかしら・笑)。

 だが、こういうときこそ冷静に、そして、フェアな姿勢で物事を見つめてほしい。

 もしオバマ大統領が本当に「核兵器のない世界」を目指しているのならば、なぜ、彼は、老朽化する核兵器製造施設を最新型にしようとしたり、新たな核弾頭開発のための資金提供を提案しようとしているのだろうか。

 あるブログでは「軍縮・平和のオバマ大統領」などと書かれていたが、とんでもない話だ。

 もしそうであるのならば、オバマ大統領が、アフガニスタンのカルザイ大統領のおこなった悪質な選挙違反を見逃し、民衆を貧困のどん底に陥れる代わりに、一部の軍閥への利益誘導をはかる愚策を無視するようなことはしていなかっただろうに。

 日本共産党委員長が米国の大統領とニコニコ握手をしている時代は、一見すると保革対立はおろかイデオロギーの対立が崩壊したかのように見える。
 だが、我が国は、広い意味での「戦後」というイデオロギーを引きずり続けているのが現実のようだ。

theme : それでいいのか日本国民
genre : 政治・経済

tag : 民主党 公明党 創価学会 オバマ イデオロギー 核兵器なき世界

衆院選後の公明党はどこへ向かうのか

 
            8月30日の衆院選で、公明党は大きく衆議院の議席を減らすことになった。

 公明党は、「常勝関西」と言われるように、特に関西では圧倒的な力で選挙戦を制してきた。
 選挙前から厳しい選挙情勢が伝えられてきた公明党は、「常勝関西」を支えてきた公明党の支持母体である創価学会の信者らを結束させ、また、同会とも関係のある芸能人の応援演説の支援を受けて、これまで以上の組織的な選挙運動を展開し、議席の保持を目指した。

 だが、これらの組織的な集票活動も実ることがなかった。特に、関西は、組織的な選挙運動がかえって有権者の反感を買ったのだろうか、無党派層に嫌われた。
 北側元幹事長の選挙区では65%が民主候補へ、冬柴元国交相の選挙区では6割以上が田中康夫氏に流れた、とする出口調査もあるくらいで、公明党公認候補は思うように票を伸ばすことができないまま、議席を失った。

 最も衝撃的だったのは、公明党公認候補の小選挙区全滅だった。その中には、党のナンバーワン・ツーの太田代表と北側幹事長が含まれていた。

 この壊滅的被害をこうむった公明党はいち早く党人事をおこなった。

 新代表、山口那津男氏。幹事長、井上義久氏。前々から名前の挙がっていた二人ではあったが、これまでの太田代表とはずいぶん雰囲気の違う、良く言えば「新鮮な」、悪く言えば「地味な」人事だった。

 山口代表は12日に党の方針を明らかにした。

 <野党になり、自民党との選挙協力は当然あってしかるべき、というものではない。共闘はあるが、連立野党はない>

 それは、これまで連立パートナーを組んできた自民党と歩調を合わせるわけではない、場合によっては、民主党と国会においても、あるいは、選挙においても、協力関係を結ぶこともありうる、といういわば自民党との決別とも言える完全な方向転換だった。
 そして、民主党については<協力すべきは協力しなきゃならない>とも述べている。

 今後、控えている10月の参院補選、来年の参院選で、自民党は公明党の協力を得られない可能性も出てきた、というわけだ。

 * * * * * * *

 「創価一家」とも言われる公明党の山口新代表と、元創価学会職員の経歴を持つ井上新幹事長の二人が、党の重要ポストに就いたことは、一般に、公明党が支持母体である創価学会との関係を強化した、と評価されている。

 しかし、私個人はそれよりも、幹事長となった井上氏が持つとされる小沢氏とのパイプのほうが気になっている。

 井上氏は、新進党時代から選挙地盤が同じであったこともあって、<党で唯一、小沢さんとサシで話せる議員といわれてい>る(『週刊新潮』9月13日号)。その井上氏を幹事長に当てることは、民主党幹事長の小沢氏とのコネクションを強化する狙いがあった、といえないだろうか。

 民主党内に公明党アレルギーを持つ者が少なくないことと、民主党の支持母体である一部の宗教法人と創価学会との関係があまり芳しくないことなどからすれば、私はそれほど早い段階で「民公」が連立に類する形で協力関係を結ぶとは思わないが(ただ個別の政策において明確な協力関係を結ぶことは十分にあり得る。例えば、外国人参政権に関する問題では、両党の立場は一緒だ。)

 民主党の鳩山代表も、今月9日に山口新代表と会談した際に、<国民の望むところの政策の実現に協力をお願いしたい>と述べたそうだが、それに対して、山口氏は<国民が望む政策については協力したい>と協力を否定しなかった。
 この山口氏の対応については、「社交辞令」に過ぎない、との意見もあるようだが、今回の公明党の人事を見るに、私はどうもその程度の軽い発言とは受け取れないのだが、みなさんはどうだろうか。

 すくなくとも、今のところは、両党は「是々非々」の関係を続けるのだろうが、これまでのような敵対関係はいくぶん緩和されるのはまちがいない。
 それが国民にとって、良いことであるか、悪いことであるか、は慎重に検討することが必要だ。

 次回更新の際に、外国人参政権に関する各政党の対応について、まとめたものをアップします。

[次回更新]9/18(金)21時過ぎを予定。

theme : 創価学会・公明党
genre : 政治・経済

tag : 民主党 公明党 山口那津男 井上義久 創価学会 小沢一郎 鳩山由紀夫 外国人参政権 田中康夫

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