FC2ブログ

Il testimone...

人生朝露の如し 一日を大切に記していきます

日中韓共通教科書:「国民の生活第一」の実現にとって必要も実益も何一つない

日中韓共通教科書:「国民の生活第一」の実現にとって必要も実益も何一つない

 韓国の中央日報が以下のような記事を配信している。

 日本外相「韓日中共通教科書が理想的」
 http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=121308&servcode=A00&sectcode=A00

岡田克也日本外相が韓日中3カ国の教科書問題と関連し、「韓国・日本・中国共通の教科書を作るのが最も理想的」と述べた。[…]
岡田外相は歴史問題をめぐり韓日中間で葛藤が生じることに関し、「(日本の侵略戦争について謝罪した1995年の)村山談話にもかかわらず、一部納得していない人たちがいるのは事実。いまや言葉よりも行動をする時」と主張した。
岡田外相は「韓日中共通の歴史教科書を作るのが理想的だが、そこまでいく第一歩として歴史に対する共同研究を実施することが重要だ」と述べた。

 鳩山内閣はどこへ向かおうとしているのだろうか。
 わたしは岡田外相が戦略的意図をもって<共通歴史教科書>を策定しようと言っているとは到底思えない。共通歴史教科書の作成を口にする動機は、中韓に対する親近感だけなのだろう。

 鳩山首相も文字通りの<友愛>で突っ走る。そこにあるのはstrategy(戦略)ではない。そこから感じられるのは、鳩山首相の人柄の良さに過ぎない(汗)。

 鳩山首相「韓国の文化が大好き」 首脳会談後の記者会見で
 http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20091009AT3S0901309102009.html

 「韓国の皆さんと文化が大好きだ」。鳩山由紀夫首相は9日の日韓首脳会談後の記者会見の冒頭、韓国への親近感を強調した。「ほとんどの日本国民は同じ気持ちを共有している」とも付け加えた。
 首相は「近くて近い国にしようという思いを共有できたことは素晴らしいし、うれしいことだ」と表明。李明博(イ・ミョンバク)大統領も柔らかな空気作りに努め、2人の信頼関係が構築できたかと問われると「できたと思っている。鳩山首相がどう思っているかわかりませんが」と冗談交じりに語った。

 別に韓国と仲良くするな、と言うわけではない。だが、鳩山首相は暢気と言うか、脳天気というか、どうも現実を見ていないような気がする。なにせオバマ大統領とたった30分しか会談していないのにもかかわらず、<信頼関係の絆(きずな)ができた>などと満足げに言えちゃうくらいなのだから。

 共通の教科書作成が外交カードとなりうる要素は認められない。というか、日中韓の歴史認識問題について、外交上のpriority(優位性)が基本的に日本にはないことに気づかなければならない。ちょっと乱暴な言い方をするが、歴史認識問題については、日本が中韓の相手をすることそれじたいが無駄であって、日本にとって何一つとして利にはならないのである。

 仮に、それらの原則論を度外視(どがいし)したとしても、共通教科書を作成するメリットはどこにあるのだろう。私には見いだせない。

 平成14(2002)年に、菅直人幹事長(当時)が中国にある『南京大虐殺遭難同胞記念館』を訪問し、生存者代表に会って謝罪したように、民主党の議員は歴史認識問題に熱心なかたが多い。
 日中韓で共通の歴史認識を構築することが、日本の東アジアにおける外交上のpresence(存在感)を高めると信じているようだ

次回更新:10/18

テーマ:民主党・鳩山政権 - ジャンル:政治・経済

  1. 2009/10/11(日) 13:37:23|
  2. 政治
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:4