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Il testimone...

人生朝露の如し 一日を大切に記していきます

[テレビ]なぜ「犯人」を警察に突き出さず逃亡を許したのか

TBS「報道特集NEXT」という番組内で、詐欺実行犯を特定し、本人が詐欺を認めるかのような供述をしたのにもかかわらず、その場でその者を警察に連行させず、逃亡させてしまったことが、ネットで非難を浴びています。

 私は実際に見ていないので詳細は存じ上げませんが、これらの不可解な放送は、TBSに限らず、どの局も往々にしてよくやっていますよね。

 日テレの番組だったと思いますが、振り込め詐欺の実行犯の所在を突き止め、その実行犯の携帯電話に番組スタッフが執拗に電話をかけて、相手に振り込め詐欺をしていたことを認めさせる、という内容の報道がなされていたのを見たことがあります。

 実行犯の所在も、実行犯の顔もすべて分かっているのに、番組では直ちに警察に通報せずに、番組スタッフがかけた執拗な電話のせいで、かえって実行犯一味が行方をくらませてしまっていました。
 さらに「振り込め詐欺実行犯」とされる者の顔にはモザイクがかけられ、被害者が騙されるきっかけとなった広告にもモザイクがかけられていました。
 もし広告にモザイクをかけずに報道していれば、同じ手口で騙された者が詐欺の被害に遭ったことに気づき(詐欺の被害者は自分が詐欺にあったことを自覚していないことが多い。)、被害を警察に届け出ることで、捜査の進展が期待できるかもしれませんが、事件に関係するほとんどの物件にモザイクがかけられていて、視聴者は何がなんだかわからなかったと思います。

 いや、それも報道の自由の範疇であるし、モザイクをかけることは犯人のプライバシーを保護することに資するのではないか、という意見もあるかもしれませんが、少なくとも最高裁は犯罪報道に関して、それは公共の関心事であるとして、報道の自由を広く認めていますし、真実を報道する限り(仮に、真実でなくとも、相当の資料に基づいて事実を真実と信じた場合)、犯人とされた者の名誉毀損になるとは考えられませんから、自分達の報道に自信があるのであれば、彼等の顔を晒すことがあっても良いようにおもいます。

 マスコミは、ときおり都合よく報道の自由を振りかざしますが、実は報道の自由を脅かしているのは、自分自身である、ということをよく理解すべきだ、とおもいます。

テーマ:報道・マスコミ - ジャンル:政治・経済

  1. 2009/12/09(水) 22:13:57|
  2. 報道
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