「日本が悪い」という主張は被害者へのこの上ない非情なる侮辱だ - 中国食品中毒問題(冷凍ギョーザ中毒事件)

 
            「農薬検出されず」中国側が会見、日本側と共同で調査へ
 1月31日21時26分配信 読売新聞
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080131-00000051-yom-int

 【北京=佐伯聡士】中国製冷凍ギョーザの中毒問題で、中国の国家品質監督管理検疫総局の王大寧・輸出入食品安全局長が31日、記者会見し、ギョーザの製造元「河北省食品輸出入集団天洋食品」への立ち入り検査を行った結果、「(保存していた)ギョーザのサンプルと原材料から(有機リン系農薬)メタミドホスは検出されなかった」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080131-00000051-yom-int


 先日の「報道ステーション」(テレ朝)で,古館氏は「(国民は)今まで浮かれた生活をしていた部分がなかったのかというようなことも考えなきゃいけない」と発言した(鴻さん,情報ありがとうございます)。
 そして今日の「News ZERO」(日テレ)に出演していた星野監督(野球)も同様に「餃子くらい自分で作ればよい(自前で作らない消費者が悪い)」という発言をし,一部視聴者からはその発言の適否について疑問の声が上がっている。

 どちらのキャストも消費者の責任に言及するものだ。
 前者は安易に中国製品を購入する日本国民に対して,後者は冷凍食品を購入する日本国民に対して,その責任(購入と消費に対する結果責任)を問う趣旨の発言だとおもわれる。

 しかし本当にそうだろうか。

 私はこの件に関して,被害に遭われた消費者には一切の責任はない,と考える。というか,冷静に考えて欲しい。
 いくらなんでも,まず中毒症状を訴えた被害者の自己責任まで問うのはおかしいではないか。

 一方で業界の側も中国に頼り,被害を現に生じたことについて,何を言われても仕方がないものの,すぐに中国との関係を絶て,と言われても無理である。
 限られた賃金原資の中で,人件コストを節減し,消費者が手を出してくれるだけの低い値段設定を可能,意地ならしめるためには,どうしてもお隣の中国に頼るしかない。
 業界もやむにやまれざる事情があった,と言えるだろう(厳密にそう断言するまでの根拠はないものの)。

 ここにきてネットでもマスコミでも,「すぐに中国製品を買うな」との主張が見うけられるが,もう少し冷静に事態を観察しよう。

 * * *

 日中関係のありかたについて,今一度議論すべきときがきたのではないか。

 今回,まず日本がしなければならないのは,国内で事態の真相を掴むこと。すなわち,毒物の混入が国内で起きたのか,それとも中国で起きたのか,あるいは輸送途中に起きたのかをある程度把握することが大切だ。

 その次に中国側に説明を求めることが必要である。中共に説明責任などという言葉は似つかわしくないかもしれないが,それでも政府間で情報の交換がなされるべきだ。
 
 しかしおそらく事態は日本側に都合良くすすむことはないだろう。
 中国は「日本国内での混入」を主張し,しらを切り続けるだろう。

 * * *

 この問題は「中国の食の安全」で終わらせてならない。
 究極的には「この中国といかに日本がつきあうべきか」という課題を,われわれに突きつけているのではないだろうか?

theme : 食糧政策
genre : 政治・経済

tag : 中国 マスコミ 福田康夫 食の安全 毒入り餃子 農薬

伊勢神宮への参拝に対してなぜ「政教一致」との批判をしないのか

 
             

伊勢参拝の福田首相「国民の幸せ祈った」
1月4日19時59分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080104-00000941-san-pol
 福田康夫首相は4日、若林正俊農水相や増田寛也総務相らとともに、三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝し、この1年の国家安泰を祈願した。
(中略)
 一方、民主党の小沢一郎代表も同日、同党議員らと伊勢神宮を参拝した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080104-00000941-san-pol

ーーーーー

 なぜ抗議しない?

 こんなことを言うと、多方面から怒られてしまいそうだが、なぜ首相・閣僚のみならず、国会議員の靖国神社参拝に反対する議員・国民は、これに抗議しないのか、はなはだ疑問だ。

 とある議員は、首相の靖国神社参拝は「政教分離違反」であると主張した。

 そうであるならば、伊勢神宮参拝も「政教分離違反」ではないのか?靖国参拝反対の議員は、私的であろうが、公的であろうが、公金の支出がなくても、「政教分離違反」としてきたはずだ。

 ならば、靖国参拝と同じように抗議しなければならないだろう。

 このように言うと、たいていは伊勢神宮は歴史があるが、靖国神社はA級戦犯が祀られているし、歴史が浅いから、別格なんだ~云々と反論を受けることがある。わたしもその一人だ。いつも歴史的価値の違い、祭神の違いを理由に反論を受ける。だから、伊勢神宮には参拝してもかまわないんだ・・・と言われる。
 だが、歴史の深さだけで、宗教の価値が決められるものなのだろうか?そんなこと言った瞬間に、新興宗教の全否定につながるのではないか??わたしは、あらゆる新興宗教を一刀両断に否定することは好きではない。

 それはさておき、もしこれに抗議しないのだとすれば、神社参拝行為を世俗的行為として認容しなければならない。
 もし、これで靖国神社参拝のみ、ことさら反対するのならば、靖国神社およびその信者の信教の自由を奪うものと言わなければなるまい(先に述べたように、祭神に戦犯がいるからといって、その宗教的価値を否定してはならない。それこそ専制国家まっしぐらな考えだ)。

 わたし個人は仏教徒と無宗教の中間みたいな意識でいるが(日本人のおおかたの意識もこのようなものではなかろうか?)、わたしにとって神社参拝は世俗行為のように感じられる(すなわち、宗教的行為ではない)。
 生活の一部として、初詣に行く。お寺にもいくし、神社にも行く。今年も友人と一緒に初詣に行っている(ちなみに、その友人は創価学会の信者だから面白い)。

 天皇制に反対し、常々天皇の戦争責任を主張する人たちが、明治天皇を祭神とする明治神宮に初詣に行くように、それだけ、日本人にとって、神社への参拝行為というものは世俗化している、のではないか。

 こういった(靖国参拝に反対する)一貫しない国会議員の姿が、なんとなく純粋ではないような気がしてくるのだ。だから、靖国神社に参拝することに反対するのは、純に憲法を護るためではなく、近隣諸国のため、というような印象を受けてしまう。それに、A級戦犯がいるからダメってなんだろう?B級戦犯なら許されるのだろうか?そもそも、中にはA級戦犯の意味すら知らないで反対する者もいるから、どうも奇妙にうつる。
 もし、反対するのならば、一貫して反対すべきだろう(ちなみに、わたしにとって、死刑廃止論者が、死刑判決が出ても抗議しないのに、死刑執行には抗議するのも彼らと同じようにうつってしまう)。

 それはともかく、
 首相は参拝後、記者団に「五穀豊穣(ほうじょう)、国運伸長とあわせて国民みなさんの幸せを祈った」と語った。

というが、願うことも大切なことだが、政治家たる首相には行動で示していただきたいものだ。
 先の薬害肝炎訴訟事件のような対応はもうして欲しくない。

 福田首相も、民主党の小沢代表も、国民の幸福のために、政治家としての責任を全うして欲しい。
 

theme : 政治・経済・時事問題
genre : 政治・経済

tag : 宗教 信仰 神社 小沢一郎 福田康夫 政治 政教分離 憲法

プロフィール

くるくる

管理者:くるくる
 主に政治ニュースを取り扱っています。メディア・リテラシーを身につけて客観的に物事を見つめる能力を養うことが目的です。
 コメントは遠慮なくお寄せください。

記事一覧
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最近のコメント
最近のトラックバック
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
未設定
--位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
未設定
--位
アクセスランキングを見る>>
リンクツリー

 
Twitter
ブログ内検索
管理人へメール
管理人へ私信を送りたい際にご利用ください。

名前(匿名可です。):
メール:
件名(任意):
本文:

カテゴリ
月別アーカイブ
タグクラウド
信教の自由(#1)ネブライザー(#3)日本国憲法(#5)非正規雇用(#1)参院選(#2)コンテナ船(#2)即位20周年(#1)田中均(#1)ブッシュ(#1)アフガニスタン(#1)郵政民営化(#1)無申告加算税(#1)酒井法子(#1)コリアン(#1)Buddhist(#1)胡錦涛(#1)カダフィ(#1)追徴課税(#1)中学(#1)創価学会(#2)長島昭久(#1)民法(#2)歴史認識(#1)戦争(#1)捕鯨(#1)総裁選(#1)読売新聞(#1)日の丸(#1)民団(#1)障碍者(#2)内閣府(#1)佐藤栄作(#1)議員定数不均衡(#1)新党日本(#2)扇子(#1)中西一清(#1)フィナンシャル・タイムズ(#1)政府(#1)閣僚(#2)仙谷由人(#1)報道の自由(#1)沖縄(#2)石原慎太郎(#1)改憲(#1)平松賢司(#1)公明党(#7)教師(#2)青山繁晴(#2)緊張型頭痛(#7)年収要件(#1)外国人参政権(#22)成年(#1)リベラル(#1)北朝鮮(#1)天皇(#16)前文(#2)児童ポルノ禁止法(#1)不起訴不当(#1)起訴議決(#1)マルキスト(#1)死刑(#1)パキスタン(#1)接続時間(#1)護憲(#1)安重根(#1)川田龍平(#1)米国(#10)所得控除(#2)チベット仏教(#1)社会保険庁(#1)南京大虐殺(#1)日韓トンネル研究会(#1)生活保護(#2)チャレンジド(#1)ワーキングシェア(#1)記者クラブ(#3)適正手続(#1)COP15(#1)大阪府知事選(#1)所得税(#1)イラク(#1)朝鮮(#1)不法残留(#1)クラスター爆弾(#1)田中康夫(#2)児童ポルノ(#2)千葉景子(#3)中央大学(#1)中国(#27)高窪統(#1)GHQ(#3)憲法(#9)脱税(#1)吉野文六(#1)鼻水(#13)法規範(#1)不安神経症(#1)毒入り餃子(#2)平沼赳夫(#1)子ども手当(#2)拉致(#2)リアリスト(#1)橋下徹(#2)特例会見(#1)改正(#1)環境税(#1)アジア(#1)国体明徴(#1)市橋達也(#1)宗教(#1)田付景一(#1)暴力(#6)天皇誕生日(#1)同意(#1)朝日新聞(#2)倫理(#1)規制緩和(#1)行政罰(#1)永住外国人地方参政権付与法案(#1)自殺(#6)小泉純一郎(#4)核兵器なき世界(#1)責任(#1)産経新聞(#1)衆院選(#2)児童手当(#1)ネット(#1)選挙権(#1)毎日新聞(#3)平和(#1)尖閣諸島(#1)国家共同体(#1)普天間(#1)Constitution(#1)神社(#1)平和主義(#3)イスラム教(#2)税金(#1)日本共産党(#3)大前研一(#1)演説(#2)刑事罰(#1)判例(#2)民事責任(#1)裁判員(#1)肝炎(#1)海上自衛隊(#1)小沢一郎(#25)Wi-Fi(#1)尾辻秀久(#1)信仰(#1)副鼻腔炎(#13)自衛隊(#1)ブログ(#1)ファシズム(#1)75条(#1)失言(#2)首班指名(#1)加藤紘一(#1)増税(#2)イスラエル(#1)衆議院(#1)TBS(#2)日韓トンネル(#1)頭痛(#13)平野博文(#3)麻生太郎(#3)winny(#1)新党大地(#2)世論調査(#1)就任(#1)日本テレビ(#1)チベット(#3)guardian(#1)国連気候変動首脳会合(#1)組合(#1)配偶者控除(#2)パイレーツ・オブ・カリビアン(#1)占領政策(#1)プラハ演説(#1)社会党(#1)渡部恒三(#2)日本維新の会(#1)民主主義(#1)国民主権(#1)振り込め詐欺(#1)わいせつ(#1)国家戦略室(#2)ボートマッチ(#1)憲法改正(#4)MacBook(#1)体罰(#8)仕分け人(#1)西沙諸島(#1)マードック(#1)訴追(#1)命名権(#1)被害者の権利(#1)人権(#3)山崎拓(#3)アダムスミス(#1)みんなの党(#4)民本主義(#1)法治国家(#1)比例区(#1)軍国主義(#2)野中広務(#1)iMac(#1)平和的生存権(#1)平田健二(#1)Apple(#1)SWINC(#1)マクリーン事件(#1)刑事責任(#1)山本孝史(#1)偽装献金(#3)幇助犯(#1)鼻(#13)議長(#1)検察(#2)東アジア(#1)社民党(#4)李明博(#1)多摩キャンパス(#1)核兵器(#1)政界再編(#1)タイ(#1)マスコミ(#36)日韓併合(#1)核密約(#1)象徴天皇制(#1)急性副鼻腔炎(#13)韓国(#9)真言宗(#1)外国人管理職事件(#1)参政権(#1)上田清司(#1)菅直人(#4)片山虎之助(#1)表現の自由(#1)FT(#1)川上義博(#1)平沼グループ(#1)麻生首相(#1)社畜(#1)単純所持(#1)青木幹雄(#1)國体ノ護持(#1)思想及び良心の自由(#1)イデオロギー(#2)生活(#1)高木八尺(#1)リスク(#1)裁判(#1)年頭所感(#1)横路孝弘(#2)核持ち込み(#1)おことば(#1)公務執行妨害罪(#1)大法廷(#1)検察審査員(#1)民主党(#100)長妻昭(#3)東アジア共同体(#5)議員立法(#1)政治資金規正法(#1)安全保障(#1)イラク戦争(#2)厳罰化(#1)Mac(#1)アジア主義(#1)扶養控除(#2)竹原信一(#1)9条(#3)中曽根康弘(#1)核兵器のない世界(#1)仏教(#2)ノーベル平和賞(#1)指導(#1)関門海峡衝突事故(#1)裁判権(#1)伴奏(#1)グリーンピース(#1)派遣(#1)関門海峡(#1)モラル(#1)沖縄密約(#1)検察審査会(#1)労働市場の流動化(#1)後楽園キャンパス(#1)外国人労働者(#1)死刑廃止論(#1)阿久根市(#1)telegraph(#1)日本(#2)自由党(#1)福田康夫(#2)AirMac(#1)国務省(#1)ベーシックインカム(#1)事業仕分け(#2)二分論(#1)ユーラシアグループ(#1)自民党(#37)中川昭一(#1)投票(#1)報道(#1)ASEAN(#1)府知事選(#1)鳩山由紀夫(#50)朝ズバッ!(#1)非正規社員(#1)刑法(#1)宮内庁(#1)思いやり予算(#1)差別(#2)ポツダム宣言(#1)バッテリー(#1)地球温暖化(#2)大阪(#2)死刑存置(#1)国際(#1)最高裁(#3)平手(#1)ピルグリム・ファーザーズ(#1)派遣村(#2)生徒(#7)博士の独り言(#1)政教分離(#2)小泉構造改革(#2)国連(#2)PRAM(#1)南沙諸島(#1)進歩党(#1)前原誠司(#1)ベトナム(#1)ワーク・シェアリング(#1)学校(#1)外交(#1)空知太神社(#1)一票の格差(#1)ソマリア(#1)オバマ(#10)クジラ(#1)グローバリズム(#1)夫婦別姓(#1)法務大臣(#1)玻南ちゃん(#1)岡田克也(#5)GHQ(#1)西山太吉(#1)死刑廃止(#1)保守(#2)重加算税(#1)厚生労働省(#2)朝鮮総連(#1)聖域なき構造改革(#1)宗教右翼(#1)国家(#1)財務省(#1)護衛艦(#1)政治(#1)悪魔ちゃん(#1)年金(#2)給付(#1)非正規(#1)構造改革(#1)吉永みち子(#2)NYT(#1)ニクソン(#1)大阪市(#6)鯨(#1)起訴相当(#1)自由(#1)消費税(#3)開かれた政党(#1)食の安全(#2)日米安保(#2)北京五輪(#1)新自由主義(#1)シーシェパード(#1)ロキソニン(#2)司法(#1)事件(#1)高校(#6)正社員(#1)官房長官(#2)国民新党(#4)萩本欽一(#1)外国人(#2)ラジオ(#1)日米首脳会談(#1)キリスト教(#2)日比谷公園(#1)鼻づまり(#13)後鼻漏(#13)農薬(#1)外務省(#4)戸籍法(#1)高田晴行(#1)住民訴訟(#1)日本郵政(#1)政治利用(#7)海賊(#1)罪刑法定主義(#1)慢性副鼻腔炎(#13)密約(#2)亀井静香(#3)一君萬民ノ政治(#1)君が代(#2)