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わたしたちの憲法を考える(3)天皇1

 
             今日は「第一章 天皇」です。

第1条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
Article I. The Emperor shall be the symbol of the State and of the Unity of the People, deriving his position from the sovereign will of the People, and from no other source.

(1) 現行憲法下の象徴天皇制以外に案はなかったのか

 GHQ草案を見ていただければ分かると思いますが,天皇に関する憲法の条項はほぼGHQ草案の通りに作られています。

 これだけを見ると,当時,GHQ草案をみなが支持していたように思えるかも知れません。
 しかしみながみな「象徴天皇制にしよう」と言っていたわけではありませんでした。

 他にどういった意見があったのかを簡単に見ていきます。

 当時(私が確認したのは昭和20年11月8日の時点)の日本共産党は<天皇制はそれがどんな形をとらうとも,人民の民主主義体制とは絶対に相容れない>と主張し,<天皇制の廃止,寄生地主的土地所有制の廃絶と財閥的独占資本の解体,基本的人権の確立,人民の政治的自由の保障,人民の経済的福祉の擁護>を特徴とする『日本人民共和国』の創設を主張していました。

 当時の社会党はどうだったのでしょうか。
 社会党が主張していたのは,天皇制の存続を前提に天皇に統治権の一部を付与する,というものでした。
 あのリベラル色の強かった社会党が「天皇に統治権を付与する」と聞いて驚いたかたもいるかもしれませんが,社会党内にも(今の民主党のように・笑)右派勢力と左派勢力の対立が起きていました。
 社会党の描いた「天皇制」の姿は保革対立のcompromise妥協の産物であったのです。


 つまり,社会党の主張は実際の社会党の主張するところの「統治権」の内容は,今の憲法が認める「国事行為」の範囲とほとんど変わらない点で革新的でしたが,「統治権」という言葉を使った点で保守的であったと統括できると思います。


 当時,自由党はどうだったのでしょうか。後に同党に所属していた鳩山一郎が「軍国主義者」としてGHQにより公職追放されたように,やや(旧憲法体制に対して)保守の色彩の強い主張をしていました。
 自由党は天皇を「統治権の総攬(そうらん)者」と位置付け,天皇の統治権の「行使」を認める主張をしたのが特徴的でした(旧憲法と同じ)。
 もっとも,これと同時に天皇大権の廃止を主張することで,改正の意義の強調もわすれませんでした。


 当時の自由党と並び,保守的な政党であった日本進歩党は次のような天皇制を主張しました。
 まず天皇に統治権を認め,天皇の有する立法権は「帝国議会の協賛」により,行政権は「内閣の輔弼(ほひつ)」を必要とし,司法権は裁判所に「託す」こととしました。つまり大日本帝国憲法における天皇制を擁護する主張でした。
 また,天皇大権の一部を認めた点で,自由党の主張よりもさらに保守色の強い主張をしたのも特徴的です。

 * * *

 歴史教科書の中では,まるで戦後の日本では「象徴天皇制」のみが国民に広く受け入れられていたという印象を持っている人がいるかもしれませんが,天皇の「統治権」に関して意見の鋭利な対立が見られていたことがお分かりになったと思います。
 旧憲法における天皇制を擁護したり,あるいは天皇制そのものを廃止すべきだとしたり,必ずしも新憲法における天皇制の姿は統一されていませんでした。


 もっとも,これら旧憲法の体制を擁護する勢力はことごとくGHQによって公職追放の対象になりました。進歩党に至っては所属議員の90%近くが「軍国主義者」として公職追放の対象となり,発言力を奪われました(所属議員約270人中250人?くらいが公職追放だったと記憶しています)。
 したがって,旧憲法における天皇制が維持される余地はほとんどなく,事実上GHQが提示した「象徴天皇制」が既定路線とされていた,と言っても間違いではないでしょう。
 だからといって,象徴天皇制が不当だと考えるわけではありません。今の憲法第一条が作られるまでには,いろいろな見解が存在しており,象徴天皇制という今の皇室の姿が全てであったというわけではなかった,と言いたいだけです。


 ちなみに,この公職追放は国内の保守派を一掃することに成功する一方で,(天皇制を防共の砦としようとした)GHQの思惑に反し,皮肉にもGHQが懼れていた革新勢力の台頭を招くことになります。。
 第一条に関してはまだ述べたい点がいくつかあるのですが,長くなるので,今回のエントリはここまでにいたします。

 
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tag : 日本国憲法 天皇 GHQ 自由党 民主党 進歩党 社会党 日本共産党 象徴天皇制 軍国主義

comment

Secret

私の象徴天皇制の評価

象徴天皇制は結果的にプラスに働いたと私は思います。
明治憲法における天皇の大権は、使いこなせる人物が歴史的に見ても稀有であります。
もし凡人であれば、私欲を暴走させるか重責に押しつぶされるかのどちらかです。
昭和天皇が大権を行使したのは226事件の鎮圧とポツダム宣言受諾の二回だけで、両方とも正しい決断でした。
昭和天皇はその大権を持つに相応しい名君でした、だからこそ昭和天皇と会見したマッカーサーから偏見が取り除かれたのです。
言いにくい事をあえて書きますが、今上陛下は昭和天皇ほどの大器ではありません。
もし現在の憲法が明治憲法の如き大権を天皇に認める憲法なら、今上陛下はそれに耐えられないと私は見ます。
日本の天皇制とは、団結するのに「敵」が必要であるという人間の普遍性を打ち破る(私が知りうる限り)唯一のものです。
日本人だけは、陛下のもとに敵がいなくても一致団結できるのです。
それが敵がいる時しか団結できない米国人や、敵がいようがいまいが決して団結できない漢人との決定的な違いであり、日本人が優位に立つ資質です。
それは新自由主義政策でボロボロになりつつある今も変わりありません、世界的にみても非常に貴重です。
凡人でも潰されることのない象徴天皇制は、日本、いや日本人の団結に絶対に欠かせないと思います。

>これら旧憲法の体制を擁護する勢力はことごとくGHQによって公職追放の対象になりました。
国内の体制を戦勝国の都合で好き勝手に変えられてしまう、それが「敗北」です。
戦争とは歴史的に見て不可避となる場面が多々あります。
どうせ避けられない戦争なら、せめて敗北することを防ぎ、できれば戦争をせずに勝利(利益)を得るための知恵、それが国家戦略です。
と、私は日本人に向け訴え続けたいです。

余計なこと

こんちはー。
以下は個人的な意見なので流しながら聞いてださい。

憲法と法律は性質が正反対といってもいい。
憲法は人が国を縛るもの
法律は国が人を縛るもの

で、法律の土台には憲法がある。
憲法は最高法規で、全ての法律の上位規範だから。

じゃあ、憲法の土台には何があるのか、
それは歴史や思想、哲学だ。

憲法を学ぶことは、その土台にある歴史や思想、哲学を学ぶことだ。

それは何も特別に難しいことじゃない。
権力の横暴からブルジョアジーがたちあがり、産業革命と資本主義の暴走、身分制や奴隷制、女性蔑視、国家権力による宗教差別や思想、言論の弾圧、財産の剥奪などなど、多くの人々が苦しめられ、死んでいった。これらはほとんどが人為的な死だ。

そういうことをこの世からなくそう、世界に平和を、人々に生きる喜びと幸福を。多くの人達がそう願っている中、人々の知恵からその願いが凝縮されて生まれたのが憲法という道具だ。

日本国憲法を逐条式に学ぶのもいいが、もっと大きな流れの中で、人々は憲法とはなにかを知る必要があるように思う。多くの人々は憲法は法律の中で一番偉いもの、法律の親分だと思っている。だけどそれはぜんぜん違う。

憲法は自分達の幸せのためにあるんだよ。普通に生活していると気づかないけど、今でも大きな恩恵を受けているんだよ。

権力に都合の悪い憲法なんて、国が教えてくれるわけがないじゃないか。だから憲法をしらなくちゃ。自分で知ろうとしなくちゃ。

とまあ、何が言いたいのかというと、日本国憲法という個別のものを理解するためにも、まずは、一般的に憲法とは何かについてまとめるのはどうか、ということ。憲法の前文でも憲法の上位概念の存在を肯定しているように、憲法の根底に流れるものを知らずして憲法を理解したことにはならないと思う。GHQとかもおもしろいかもしれないけど。木を見て森を見ずになりかねないように思う。

まぁもう1条に入ってるから、やるとしたら「第三章」に入る前くらいしかチャンスはないか。

余計なことだったらごめんね。

WIZARD03さん コメントありがとうございます

 いつも意義深いコメントありがとうございます。

 <象徴天皇制は結果的にプラスに働いたと私は思います。>
 <昭和天皇が大権を行使したのは226事件の鎮圧とポツダム宣言受諾の二回だけで、両方とも正しい決断でした。>
 WIZARD03さんご指摘の決断は,「聖断」と呼ばれていますね。いろいろと反論もあるかもしれませんが,私も大権の行使としては基本的にどちらも正しかったと思います。

 <昭和天皇はその大権を持つに相応しい名君でした、だからこそ昭和天皇と会見したマッカーサーから偏見が取り除かれたのです。>
 来日直後のマッカーサーは日本に対する偏見でいっぱいでしたが,日本の現実を見て偏見が払拭されたのですよね。
 そして,初めマッカーサーは天皇の戦争責任を東京裁判で追及し,天皇制も廃止するつもりでいたようでしたが,マッカーサーは実際に天皇と会い,天皇制の存在意義を見いださざるを得なくなるのですよね。

 <もし現在の憲法が明治憲法の如き大権を天皇に認める憲法なら、今上陛下はそれに耐えられないと私は見ます。日本の天皇制とは、団結するのに「敵」が必要であるという人間の普遍性を打ち破る(私が知りうる限り)唯一のものです。>
 言い得て妙だと思います。
 <日本の天皇制とは、団結するのに「敵」が必要であるという人間の普遍性を打ち破る>・・・実に深いですね。
 確かにそうです。日本における天皇制はあらゆる人間を包摂するだけの上位性,もう少し直接的に言えば「包括」性を持っているんですよね。
 その意味では,憲法に書いてあるとおり「統合の象徴」であるとしたのは正しかったように思います。

 <日本人だけは、陛下のもとに敵がいなくても一致団結できるのです。
 それが敵がいる時しか団結できない米国人や、敵がいようがいまいが決して団結できない漢人との決定的な違いであり、日本人が優位に立つ資質です。>
 私も同感です。そこに,米国人,漢人らが世論操作の影響を特に受けやすいのも,そういった資質があるからだと個人的には考えています。
 先日,オバマ次期大統領の演説の一部を聞いていてもそうだったのですが,アメリカ人をアメリカ人たらしめるものは「アメリカ」しかなくなっているんですよね。
 彼の演説は「人種や宗教を越えてアメリカなんだ。世界を動かせる強いアメリカなんだ(だから強いアメリカにチェンジしよう)」と何回も言っています。彼の口から何度「アメリカ」という言葉が飛び出したでしょうか。。
 
 <それは新自由主義政策でボロボロになりつつある今も変わりありません、世界的にみても非常に貴重です。>
 先の構造改革であらゆるものが「壊され」ましたが,あの小泉元首相でも手を付けられなかったのが皇室であり,象徴天皇制なんですよね。
 その意味では,天皇制の不可侵性といいますか,不変性はこういう時代だからこそ存在意義があると言えるのかも知れません。

 <戦争とは歴史的に見て不可避となる場面が多々あります。どうせ避けられない戦争なら、せめて敗北することを防ぎ、できれば戦争をせずに勝利(利益)を得るための知恵、それが国家戦略です。>
 仰るとおりで,憲法の前文に掲げられた理想とは違い,現実はどんなに戦争を避けようとしても戦争が起きてしまうことがあります。
 しかし日本の置かれた地政学的な地位を考えれば,日本こそ<戦争をせずに勝利(利益)を得るための知恵>を持ち,それを生かすことも十分できると思うんですよね。

オサムっちさん コメントありがとうございます

こんにちはー。
 本文と直接は関係のないことでもお気軽に書き込んでいただいて結構ですので,お気になさらないでくださいね。

 <で、法律の土台には憲法がある。憲法は最高法規で、全ての法律の上位規範だから。>
 仰るとおりです。
 ちなみに憲法の最高法規性は,98条1項<この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、 命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない>に書いてあることですね。

 <憲法を学ぶことは、その土台にある歴史や思想、哲学を学ぶことだ。>
 同感です。

 <日本国憲法を逐条式に学ぶのもいいが、もっと大きな流れの中で、人々は憲法とはなにかを知る必要があるように思う。多くの人々は憲法は法律の中で一番偉いもの、法律の親分だと思っている。だけどそれはぜんぜん違う。>
 私は逐条式に学ぶことと憲法全体を俯瞰することは両立しうると考えています。
 多少なりとも一定の読解力さえ身についていれば,各条項から憲法の精神を読み解くこともできるはずです(この読解力が未熟な人が多いことは理解していますが,だからこそ紹介文にも書いていますが,メディアリテラシーの重要性を私は主張してきたのです)。

 また逐条式に学ぶと必ず「おかしな部分」というのが見えてきます。
 なぜそこが「おかしいのか」。その疑問に答えるためには,結局,憲法の精神や制定に至るまでの歴史に立ち返るしかありません。逐条的に読むことも,憲法を読むことなのです。違いますでしょうか?

 <とまあ、何が言いたいのかというと、日本国憲法という個別のものを理解するためにも、まずは、一般的に憲法とは何かについてまとめるのはどうか、ということ。憲法の前文でも憲法の上位概念の存在を肯定しているように、憲法の根底に流れるものを知らずして憲法を理解したことにはならないと思う。 GHQとかもおもしろいかもしれないけど。木を見て森を見ずになりかねないように思う。>
 そうでしょうか??
 うーん。私はそうは思いませんね。

 <GHQとかもおもしろいかもしれないけど。木を見て森を見ずになりかねないように思う。 >
 という部分にはご同意いただけると思ったのですが,GHQ草案を見ることだって<憲法を学ぶことは、その土台にある歴史や思想、哲学を学ぶこと>というご主張に矛盾しないと思うんですけどね。。
 GHQ草案にだって,露骨にメッセージが込められているわけです。憲法を見る以上に,現行憲法の精神を知る資料となるのではないか,と個人的には考えています。

 <人々の知恵からその願いが凝縮されて生まれたのが憲法という道具だ>
 ここで「憲法」が何を指すのかは分かりませんが,近代憲法を指すにしろ,現行憲法を指すにしろ,結局それでもその「願い」に反して世界各国で紛争が起き,また日本も現行憲法下で戦争に加担したのは事実なのですから,その矛盾にも改めて目を向けるべきだ,というのが私の考えです。

 また,オサムっちさんが仰る<権力の横暴からブルジョアジーがたちあがり、産業革命と資本主義の暴走、身分制や奴隷制、女性蔑視、国家権力による宗教差別や思想、言論の弾圧、財産の剥奪などなど、多くの人々が苦しめられ、死んでいった>というのは,確かに多くの人に知っておいてほしいことです。

 しかしそれは「コモン・センス(Common Sense)」であって,200年以上前に既に得られている歴史の千恵でもあります。
  現行憲法の精神は遡れば,どこまでも歴史を遡っていけるでしょう。オサムっちさんが仰った<権力の横暴からブルジョアジーがたちあがり、・・・>だって,それは憲法の歴史・哲学と言ってもいいですが,アメリカ独立宣言やフランス革命に行き着く点では,憲法のみならず人間の歴史でもあるのです。

 現行憲法は改憲派の言うように「理想」の多くを語っていますが,私は理想をある程度語ることは間違っていないと思います。しかしだからこそ,<人々の知恵からその願いが凝縮されて生まれたのが憲法という道具だ>とおかんがえなのでしたら尚更のこと,なぜ現実はそうでないのか,というconstructiveな問題意識が何よりも憲法を読む上で大切になってくるんじゃないでしょうかね?

 憲法が<世界に平和を、人々に生きる喜びと幸福>のために作られたというのに,それでも現実は必ずしも平和を願う人々の心を穏やかにするほど安寧な国際秩序を築けていない点を,もっとよく考えるべきであろう,と。

 そのような問題提起をおざなりにしてしまえば,冒頭で仰っていた<憲法を学ぶことは、その土台にある歴史や思想、哲学を学ぶことだ>ということとも相反することになります。

 感情的になるのではなく,より客観的に,冷静に,かつ憲法が完璧なものではないことを前提に,私は真摯に憲法を見つめたいと,そう考えていますよ。
 私は法律で飯を食っている人間ですから,なおさらそう思うのです。

 オサムっちさんは逐条的に憲法を読むことへの疑問を投げかけてらっしゃるように見受けられるので,もう一点。

 ハッキリ申し上げて護憲だろうが改憲だろうが,国民は憲法をほとんど読んでいないのが現実です。
 9条に関する一連の論争は日に日にレベルが下がってきた印象があって,最近では「国民が~と考えているから~とすべきだ」という,ある種の世論を重視した憲法論を語る人が多くなってきました。例えば,「9条改正は怖い」「9条改正しないと国がなくなる」という理由で,9条の改正の是非を語るという風潮ですね。

 こういう風潮を見ると,どうしても憲法の精神ももちろん大切ですが,それよりもまず現行憲法を実際に読んでもらったほうが遙かに良いと個人的にそう考えたのです。

 それでも<木を見て森を見ずになりかねない>というのは,書いている人間としては少しショッキングなフレーズですね(汗)。

 <まぁもう1条に入ってるから、やるとしたら「第三章」に入る前くらいしかチャンスはないか。>
 例えば,憲法が最高法規であることくらいは今の中学生でも知っていますし,基本的な性質については今さら確認する必要はないでしょう。
 憲法の思想については,先に申し上げたように語ればきりがなく,まあ思想とはそういうものでもあるんですけど,歴史学や哲学などでも補完可能な部分もありますから,別に私のブログだけでそれを語るのはそもそも無理であって,必要に応じて他の資料にあたってもらうしかありません。
 
あともう一つ申し上げておきたいのは,私が書いているのは解釈論ではありません。主眼は「憲法を読んでいない人に読んでもらう」ことにありますし,憲法制定に至るまでの歴史にも触れていくことが寛容だろうと思います。
 

オサムっちさん コメントありがとうございます

 いえいえ。こちらこそ感情的に書きすぎました。すみません。
 ただ,上のコメントは純粋に私宛に書いてくださったもののように思いますので,上のコメントに限っては公開は差し控えたほうがいいかもしれません。

 ご理解いただけて嬉しいです。
 でもご忠告は誠実に受け止めたいと思います。そうですね。憲法を知らない人に対して,憲法に変な色を付けることになりかねません。
 わざと意地悪な書き方をしている部分もありますので,もう少しフェアに書いたほうが憲法を歪めないためにもいいかもしれませんね。

 ただ批判的に読んでいるようで,実は憲法を弁護するための反論も用意しています。
 私が前文の細かいところにケチを付けたとき,オサムっちさんが憲法は立憲主義の思想に基づいて,いわば国を拘束せんとするものであるとコメントしてくださいましたね。ありがとうございます。まさにそういう読み方をして欲しいと思います。

 憲法の「おかしなところ」は,逐条的に読んで初めて知りうるものです。しかしその「おかしなところ」を「おかしい」ままにするのではなく,一度考える。それこそオサムっちさんが仰ったように,憲法を知らなくても,歴史に立ち返って憲法の意味を考える・・・それだけで「おかしさ」が払拭される場合もあります。

 最近,憲法は歪められすぎています。それは改憲を唱える人に限らず,護憲派も憲法を都合良く解釈しすぎています(そもそも社民党が自衛隊の合憲を認めてしまったあたりから護憲派がおかしくなった気がします・笑)。

 憲法はイデオロジカルに読まれ始めたことが「歪み」を生じた原因だろうと個人的に思っています。近年,「国民の意識は~だから改憲すべきだ/~と解釈されるべきだ」という人たちがあまりにも多すぎます。そういう「空気」で憲法を歪められても,困ります(笑)。
 フェアに,もっと痛ましいほどにリアリスティックに読まれなければいけないし,適切な読解力をもって憲法を読み解くリテラシーもまた要求されてくるんだと思います。

 オサムっちさんのように,憲法の精神を貴び,憲法をよくご存じのかたたちがもっと発言力を持ってくる世の中にしたいものですね。
 最後に励ましの言葉まで頂戴しまして,感謝感謝でございます~

御目汚しに参りました~♪

日本国憲法・・・ここまで考えながら読んだことがありませんでした。くるくるさんのお陰で憲法を考える機会を得ました。ありがとう。

天皇制存続に賛成でありながら、なぜ存続すべきか、どんな体制で残すべきか、考えて結論を出したことがありませんでした。

鴻の脳構造は、感覚が先行します。
違和感、嫌悪感、よくわからないが疑問、よくわからないが懐疑・・・などの感覚がまず先行し、感覚が何を捉えたのかを熟考し言語化する。
女性は子宮で考える傾向ありと言われますが、私の思考がそうかも知れませんです。(汗

で、天皇制についての「感覚」。
十八史略をよく読んでいました。ひとつの王朝が倒され新しい王朝が興る。面々と続く王家の中には凡庸な皇帝が出現し、王朝衰退または崩壊の原因になります。
直系第一子の即位を皇室典範が定めたのは、兄弟が皇位を争うわないようにするためだと言われていますね。
『優秀な皇子を皇太子に立てる』となれば必ず争いが起こる。
そこで長子継承になったのでしょうが落とし穴があります。凡庸な長子が即位して「大権」を握ったら国は乱れます。
また有能な皇子が即位する場合でも、天皇の権力が大きければ大きいほど皇位争奪戦も熾烈を極め、朝廷(政府)に派閥を生じさせ政治が腐敗する。

天皇は現在の「象徴天皇」のままで継続するのが一番と思います。
天皇が大権を握ることにより、天皇を頂点としたイデオロギーが復活し、再び個が共同体に取り込まれていくことを恐れます。

当時の国民とまた政党が何を支持し主張したか、勉強させて頂きました。
こんなことを言う自分自身がとても悔しいのですが、憲法の改正にGHQが介入してよかったと思っています。
そうでもしなければ、日本国民は再び天皇のもとに天皇制というイデオロギーを作りあげたに違いないと思うからです。

そしてそろそろ、いえ、もういい加減に、誰の干渉も御仕付も受けない、また御都合次第で苦しい解釈をし、度々解釈論争が起きる憲法を見直して欲しいと思います。
人が作るものに完璧なものなど、そういくつもありません。理想を掲げながらも、現実に対応出来得る改正が必要だと思います。国の要となる憲法ですから、「ダメなら次」とも行かないでしょうが。
時代とともに変わる必要がありますよね。

的外れなコメントだったかも知れませんが、現在の鴻の知性ではこんなもんかすら。
憲法について折を見て思考してみたいと思います。きっかけを与えてくださってありがとう。

鴻さん コメントありがとうございます

 こんばんはー

 <天皇制存続に賛成でありながら、なぜ存続すべきか、どんな体制で残すべきか、考えて結論を出したことがありませんでした。>
 私も天皇制の意義についてはもっと深く考えなければならないと思っています。

 <女性は子宮で考える傾向ありと言われますが、私の思考がそうかも知れませんです。>
 あはは。それがまた女性の良いところでもあると思いますよ。
 男性の考えばかりだと,世界が汗臭くなります(なんじゃそりゃ・笑)。

 <直系第一子の即位を皇室典範が定めたのは、兄弟が皇位を争うわないようにするためだと言われていますね。『優秀な皇子を皇太子に立てる』となれば必ず争いが起こる。そこで長子継承になったのでしょうが落とし穴があります。凡庸な長子が即位して「大権」を握ったら国は乱れます。>
 鴻さん,この一年ですげぇ頭良くなってる!!
 仰るとおり,皇位に関してはそのような議論があります。

 天皇制を話しているときに,無礼かも知れませんが,北朝鮮の例を見れば一目瞭然ですよね。
 必ずしも長男が優秀ではない(笑)。だけど,長男を優先させないと,子どもたちの間で後継者バトルが起きてしまう・・・

 <また有能な皇子が即位する場合でも、天皇の権力が大きければ大きいほど皇位争奪戦も熾烈を極め、朝廷に派閥を生じさせ政治が腐敗する。>
 仰るとおりです。

 <天皇は現在の「象徴天皇」のままで継続するのが一番と思います。>
 私もそう思います。当初,GHQは天皇制を廃止させるつもりだったようですが,最終的に「象徴天皇制」を選んだのはベターな選択でしたね。

 <そうでもしなければ、日本国民は再び天皇のもとに天皇制というイデオロギーを作りあげたに違いないと思うからです。>
 仰るとおり,戦前の天皇制を維持すれば,また別の問題が生じたでしょうが,かといって廃止すれば,日本そのものが大きく変わってしまう。。。
 その中で,象徴天皇制というあらたな天皇制の形を見いだしのは,まさに「絶妙」と言うべきでしょうね。

 <人が作るものに完璧なものなど、そういくつもありません。理想を掲げながらも、現実に対応出来得る改正が必要だと思います。>
 そのとおりで,憲法が完璧なものであるという思いこみを一刻も早くなくしていただきたい。そう思っています。
 私は一般に言う改憲派よりも護憲派に近いですが,護憲派ほど護憲ではありません(笑)。例えば,9条に関する考え方では寧ろ改憲派と一致するところも多いですが,基本的人権に関する考え方に関しては護憲派に近いです。
 いずれにしても,どんどん憲法の問題点を提示させていただき,いずれ護憲派を追い詰めてやりたいとすら思っています。
 また同時に改憲を主張する人たちに対しても,今の憲法の理解をどんどん問うていきたいと思います。憲法とは何かすら知らない改憲派も多いので。
 
 <的外れなコメントだったかも知れませんが、現在の鴻の知性ではこんなもんかすら。>
 いえいえ。バッチグーでございますよ。
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