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Il testimone...

人生朝露の如し 一日を大切に記していきます

民主党:危機管理能力を備えよ

 連立政権:民・社・国、外交安保で大枠合意も 政策協議、今夜再開
 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090903dde001010011000c.html

 2日の協議では、民主党の直嶋正行政調会長が衆院選前に3党でまとめた「消費税率据え置き」などの共通政策に、新型インフルエンザ対策や外交・安保を加えた素案を提示した。外交・安保では、対等な日米同盟の構築▽東アジア共同体構想▽テロ根絶▽拉致問題▽核廃絶の先頭に立つ--を盛り込んだが、社民党が日米地位協定改定や非核三原則法制化を明記するよう要求し、結論を持ち越した。

 私は4年間の間、ずっと「鳩山首相」でいくわけはないとおもっているので、これからは鳩山代表個人よりも、民主党が政党としてどれだけ賢くなれるかが大切なことだと考えている。

 これから民主党政権は国内外さまざまな外圧にさらされるだろう。

 「民主党」がかかる圧力に屈するか屈しないかは、ひとえに民主党の危機管理能力(≠政権担当能力)にかかっている。
 危機管理能力を備えるためには、「現実」を正しく見つめることが必要だ。現状認識に誤りがあるのに危機管理はできない。

 たとえば、オバマ大統領の言う<核廃絶>。これは、日本で伝えられているような「核兵器なき世界の構築」と同義ではない。そのことは、このブログでも繰り返し言ってきたところである。

 にもかかわらず、そうとは気づかずに本気でオバマ大統領が世界の核をゼロにしようと考えていると信じ込んでいる人もいる。
 もし、おおかたの日本人が信じるように、オバマ大統領が本気で世界から核兵器を無くそうとしているのであれば、それはそれで問題ではあるが・・・(苦笑)。

 民主党も例外ではない。鳩山代表はオバマ大統領との電話会談で・・・
 <民主党の勝利はオバマ大統領のおかげだ。日本では初めて民主的な手続きで政権交代が行われた。大統領が日本国民にチェンジの勇気を与えてくれた>
 などと、オバマ大統領を持ち上げている。過大評価も良いところだろう(そのオバマ大統領が医療制度改革に躓き、現在は支持率を大きく下げていることすら知らないのだろうか?)。

 もちろん、オバマ大統領が核不拡散を目的とする包括的核実験禁止条約に批准しようというのは、一つの試みであり、評価することもできる。
 それに、7月に行われた米露首脳会議で、核弾頭を1500発まで削減することで合意した点も決して間違った取り組みではない(ただ両国間で共通しているのは、核廃絶の思想ではなく、核管理コスト削減の必要性という現実である。)。

 だが、いっぽうで、ほとんど日本で注目されていないことだが、近々、オバマ大統領は、老朽化する核兵器製造施設を最新型にすることや新たな核弾頭開発のための資金提供を提案する予定だ、と伝えられている。
 これからの核不拡散への取り組みに、共和党の協力を得るためだと言われているが、すくなくともこれらの事実を知っていれば、オバマ大統領の言う「核廃絶」と日本人のいう「核廃絶」はまったくの別物なのだ、ということが分かるだろう。

 今は差しあたり、米国の話が表に出てきているが、これからは中国や韓国といった国々も民主党政権に対して働きかけ、圧力をかけてくる。残念なことに、岡田幹事長など民主党の一部の議員は「東アジア共同体」の構築に熱中されていて、どうも周りが見えていないようだが。
 現に、韓国のマスコミは9月1日から「慰安婦問題」「靖国問題」「竹島領有権問題」「外国人参政権問題」の4セットを、民主党政権が前進させると前向きに期待する記事を掲載している。
 
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  1. 2009/09/03(木) 18:01:02|
  2. 社会
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コメント

戦争ではなく敗北を回避せよ

危機管理能力とは何か、一言で言えば「次の戦争で勝利するための準備をする」能力だと私は思います。
恐れるべきは「敗北」であって戦争そのものではありません。
特にランドパワーが相手の時は、脅迫を受けた時などに「いつでも受けて立つぞ」という態度でなければ、なにか弱みがあるに違いないと思われ、かえって戦争勃発の確率を高めます。
キューバ危機で核戦争を回避できたのは、米が一歩も退かない態度をとったからです。
日本の議員に最も欠けているのは、こうした気概だと思います。
前の戦争で負けたことが良い結果に繋がったのは、対ソ戦略の一環として日本列島の地理的条件が米の戦略に合致するという、めったにない歴史の僥倖であるという事実がGHQによる教育変質のせいで、日本人には見えていません。

特に、ランドパワー相手に敗北するのは全力で回避しなければなりません。
「東アジア共同体構想」などという代物は戦わずして敗北へ転げ落ちる道です。
特に儒教ランドパワーの支配を受けるということは、民族浄化を受ける事と同義です。
家族を殺されてから後悔しても後の祭りです。

核不拡散という言葉は、戦勝五カ国だけで核を独占することを正当化するためのものでしかありません。

今の日本は米相手に既に「戦わずして」敗北しています。
結果はみなさんご存知の通り、失業率はうなぎ上りでデフレも加速する一方です。
シーパワー相手の敗北でも、こんなに苦しい思いをしなければならないのです。
もし北京に敗北したら・・・想像したくありません。

以下の記事は、私も持っているゲームの攻略特集ですが、このゲームはリアリスト育成にいいかもしれません。(笑)

http://www.4gamer.net/weekly/civ4/008/civ4_008.shtml
http://www.4gamer.net/weekly/civ4/005/civ4_005.shtml

この記事にある以下の言葉が私には印象的でした

>言葉を換えて表現するなら,強い者がその強さを別の形で発揮する場,それが国連だ。

スポーツやゲームなどでは、誰でも負けたくないと思うのが普通なのに、現実社会での敗北がどれほど過酷なのか、まだまだ骨身に染みているとは言えません。
その点、ユダヤ人とは対極にある民族ですね、日本人って。
  1. 2009/09/03(木) 20:15:37 |
  2. URL |
  3. WIZARD03 #5u6Z9rvo
  4. [ 編集]

WIZARD03さん

 コメントありがとうございます。

> 特にランドパワーが相手の時は、脅迫を受けた時などに「いつでも受けて立つぞ」という態度でなければ、なにか弱みがあるに違いないと思われ、かえって戦争勃発の確率を高めます。

 おっしゃるとおりです。
 日本のような海洋勢力と違って、大陸勢力は常に侵略可能な軍事力を蓄え、侵略意図の強い国が多いですから、日本のように「やられるまでは何もしません」というのでは、かえって大陸勢力をのさばらせる原因となります。

> 特に、ランドパワー相手に敗北するのは全力で回避しなければなりません。
> 「東アジア共同体構想」などという代物は戦わずして敗北へ転げ落ちる道です。
> 特に儒教ランドパワーの支配を受けるということは、民族浄化を受ける事と同義です。

 「東アジア共同体」は次期政権の共通公約だそうです。
 日本にとってまったくメリットのない構想ですし、東アジア共同体の背後にある「アジア主義」は日本を誤った戦争に走らせるきっかけを作りました。
 いつ、民主党は、大東亜共栄圏支持者になったのでしょう(笑)。

> 核不拡散という言葉は、戦勝五カ国だけで核を独占することを正当化するためのものでしかありません。

 そのとおりです。国連と同じパワーバランスを国際社会一般に持ち込むために必要な思想が「核不拡散」なのだと思っています。

> 以下の記事は、私も持っているゲームの攻略特集ですが、このゲームはリアリスト育成にいいかもしれません。(笑)
> http://www.4gamer.net/weekly/civ4/008/civ4_008.shtml
> http://www.4gamer.net/weekly/civ4/005/civ4_005.shtml

 お、面白い(笑)。Civilizationというタイトルだけでも魅力的(笑)。
 「文明の衝突」(S. Huntington)を思い出しますね。

> >言葉を換えて表現するなら,強い者がその強さを別の形で発揮する場,それが国連だ。

 深いですねえ。
 そういえば、国連のことを、中国では「聯合国」と言っているのではなかったでしょうか。日本では国連と言えば、独立の国際機関であり、最近では、国連中心主義なる意味の分からない言葉まで流行している始末ですけれども、中国が「聯合国」というように、国連もまた「無謬の戦勝国史観」の上に成り立っていることを忘れてはならない、と思います。
  1. 2009/09/05(土) 17:23:58 |
  2. URL |
  3. くるくる #0S.Kwhuo
  4. [ 編集]

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