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Il testimone...

人生朝露の如し 一日を大切に記していきます

記者クラブ開放は民主党にとって既得利権打破の最初の砦

 おそらく来週あたりも書くかも知れませんが、記者クラブについて少々。

 わたしが民主党政権に特に希望していたのは、記者クラブの開放だった。
 民主党は野党時代からフリージャーナリストを会見場に入れるなど開放的な取材活動を応援する立場にあり、鳩山首相じしんも、選挙前の記者会見でジャーナリストの上杉隆氏に<私が政権を取って官邸に入った場合、上杉さんにもオープンでございますので、どうぞお入りいただきたい>と言って記者クラブの開放を確約していた。

 しかし、民主党政権誕生直後から、記者クラブについて、どうも民主党議員の歯切れが悪い。
 唯一、岡田外相だけが記者クラブを開放して会見を開くと明言したが、それ以外は、ある番組で「記者クラブは開放します」と大口を叩いていた原口総務相も、鳩山首相じしんも、記者クラブの既得利権を容認してしまっている(現に民主党政権が正式に誕生した9月16日に開かれた首相就任会見では、会見場からフリージャーナリストを閉め出す始末だ。)。

 ジャーナリストの上杉隆氏が言っているように、記者クラブは、メディアと官僚の「馴れ合いの場」だ。

 <普通、世界の報道機関は、需要統計が事実かどうか、道路が本当に必要かどうか役人を疑うわけですけど、日本の場合は官僚制の中に記者クラブが組み込まれているので、批判や検証はなかったわけです。政治家もそれに乗っかった。>(上杉氏)

 すべて同意するわけではないとしても、わたしは民主党の掲げる「脱官僚」の方針に基本的に賛成の立場である。
 だが、記者クラブの開放なくして、脱官僚はあり得ない。

 八ッ場ダムを見ていればすぐに分かる。
 本来、民主党が試算している試算と官僚が提示している試算が違うにもかかわらず、メディアは官僚からのリークをそのまま信じて記事に書いてしまう。
 だから、マスコミはすっかり官僚の言うがままに、「中止したほうが費用がかかるんだから、中止するわけにはいかない」などと言い始めた。
 もちろん前原国交相にも問題があったとおもう。「中止以外にあり得ない」と断言した後にのこのこと現地を視察する、というのは順番がおかしかった。初動ミスがあったと言わざるを得ないと思う。

 個人的には、まずはもう一度、反対派と推進派おのおのの試算を検証することが最初で、それから議論を進めるべきであったと思う。それなしに話を進めようとすれば、ダム建設推進派住民と前原氏との間の溝が深まる。
(そうでないとしても、前原国交相があれだけ「中止」を言ったのであれば、住民に話を聞きに行くというパフォーマンスなんてすべきではなかった。中止のためにどんどん話を進めてしまえばいい。)

 それはともかくとして、いずれにしても、記者クラブの存在がある限り、官僚の垂れ流し記事が新聞の紙面に踊り、民主党は思うように改革を進めることができなくなってしまうだろう。

 * * * * *
 
 ただ、悲観しても仕方がないのかもしれない。民主党政権も始まったばかりで、岡田外相に続く閣僚もあらわれるかもしれない(というか、続いてくれなければ困る。)。

 それに、記者クラブの弊害をネットにアクセスすれば、すぐに知ることができるようになった。
 また、わたしのような若年層に至っては、ほとんど新聞を購読していないし、最近はテレビを視聴する人も劇的に減っているそうだ。コンテンツの質が下がっているとの指摘もあるが、流行に敏感な若者がメディアの多様化の流れをいち早くさとって、既成メディアに見切りをつけ、ネット志向を強めている、というのが正しい見方ではないか、とおもう。
 もしかすると、地デジ完全移行の頃までには、もはやテレビを見る人がいなくなっているのかもしれない(冗談ですよ・笑)。

 ネットに情報源を求める最近の風潮は、既成メディアの画一的な報道に飽きた国民が増えていることを案に示している。
 これは、お金を払って、他の新聞とそれほど論調も変わらないようなつまらない記事を読むよりは、無料でより多くの媒体から情報を得たほうがいい、という合理的な消費者が増えている、ということでもある。

 記者クラブは、メディア多様化の流れに逆らうものだ。官僚とマスメディアが一体となって情報管理、情報統制をする時代はもう終わりにしよう。

 先の衆院選で、国民はそれを実現するための力を民主党に与えた。
 記者クラブの開放という、前政権では絶対になしえなかった偉業を成し遂げられるのは、民主党だけだ。

 モラトリアム法案の前にやることがあるでしょうが(と次回の予告をしておきます・笑)。

*次回更新 10/1予定
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  1. 2009/09/28(月) 19:35:02|
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  1. 2009/09/29(火) 22:44:44 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

No title

くるくるさん、おはようございます~。

> 9月16日に開かれた首相就任会見では、会見場からフリージャーナリストを閉め出す始末だ。

このニュース、私も残念に思いました。
民主党に投票する気はありませんでしたが、自民が定着させた悪弊が改められるだろう。政権交代(自民下野)いいんじゃない?と思っていましたのにね。
今になって、前言を翻したのはなぜだろう。
ダム中止報道は、官僚による民主党への牽制であり、自分らの権力を奪われないための攻防でしょうか。
政治家のスキャンダル、献金疑惑が、官僚からリークされることもあるとか。

>八ッ場ダムを見ていればすぐにわかります。

「マスコミが左巻きだから民主党擁護の報道をする」と、ネトウヨさん達は繰り返します。(まぁ私もネトウヨですけど)しかしダム工事中止問題を見れば、明らかに中止反対派に傾いている。
「マスコミが左まきだから」という法則はここで破綻した。しかしマスコミ=民主擁護の声は未だに止まない。

私も「マスコミが左巻き」の法則を全てに適用していましたので、ダムに関する報道を狐につままれた気分で読んだものです。

なるほど、官僚だったんですね。

> それなしに話を進めようとすれば、ダム建設推進派住民と前原氏との間の溝が深まる。

確かに前原氏のやり方は横暴でした。大上段構えて有無を言わさず中止宣言。あれはいけません。
「選挙に勝利 = 民主の政策コレ民意」と言いだす者までいます。民主党がファシズム的だと批判されるのは、このあたりに原因があります。
もっとも記者クラブなどを見れば、自民も充分に非民主主義的です。

ダムについては私なりに色々情報を当たってみました。
工事建設と維持に要する費用>>>>>>>>>中止に要する費用
でした。

>無料でより多くの媒体から情報を得たほうがいい

これは、全くその通りです。

  1. 2009/09/30(水) 08:49:47 |
  2. URL |
  3. 鴻 #FDXVSfgk
  4. [ 編集]

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  1. 2009/09/30(水) 09:53:18 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

>内緒コメントさん

ぜひ拝見します♪
  1. 2009/09/30(水) 19:06:08 |
  2. URL |
  3. くるくる #0S.Kwhuo
  4. [ 編集]

>鴻さん

> 今になって、前言を翻したのはなぜだろう。

 おそらく記者らの抵抗のせいなのではないか、と思っています。首相就任会見では、記者会見で記者らが記者クラブ開放への批判をすることもありました。
 外圧に負けず、民主党は記者クラブを開放すべきです。
 そうすれば、きっとフリージャーナリストは味方に付くでしょうし、海外メディアも「ようやく日本も民主主義の第一歩だ」と評価を高めてくれるでしょう。

> ダム中止報道は、官僚による民主党への牽制であり、自分らの権力を奪われないための攻防でしょうか。
> 政治家のスキャンダル、献金疑惑が、官僚からリークされることもあるとか。

 こちらは官僚による抵抗がいくらか影響していると思います。
 ダムとは関係がありませんが、長妻厚労相が官僚たちのサボタージュにあっているそうですよ。大臣用の資料を官僚たちが作らないそうです。

> 「マスコミが左巻きだから民主党擁護の報道をする」と、ネトウヨさん達は繰り返します。(まぁ私もネトウヨですけど)しかしダム工事中止問題を見れば、明らかに中止反対派に傾いている。

 ネットでは、すべて偏りすぎなんですよね。
 マスコミを擁護すると「サヨク」、民主党を批判すると「ネトウヨ」と言われちゃう極端な世界です(涙)。
 中道?中道右派・左派はいないよっ(´Д`)

> 確かに前原氏のやり方は横暴でした。大上段構えて有無を言わさず中止宣言。あれはいけません。

 ちょっと焦りすぎましたね。初動ミスがあったと思います。

> 「選挙に勝利 = 民主の政策コレ民意」と言いだす者までいます。民主党がファシズム的だと批判されるのは、このあたりに原因があります。

 そうですね。民主党はマニフェストを忠実に履践する必要はないと思います。
 国民が支持したから、民主党のすべての政策が支持されたなどというのは、なるほどファシズム的発想だと言えるのかも知れません。

> 工事建設と維持に要する費用>>>>>>>>>中止に要する費用

 国交省の試算は疑ってみる必要がありそうです。
  1. 2009/09/30(水) 19:14:42 |
  2. URL |
  3. くるくる #0S.Kwhuo
  4. [ 編集]

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  1. 2009/09/30(水) 09:52:40 |
  2. 鴻日記

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