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「日本が拉致問題に言及すると東アジアの平和が遠のく」(元外務省出身者)

 
            「日本が拉致問題に言及すると東アジアの平和が遠のく」(元外務省出身者)

 憲法講演:広島平和研究所長・浅井さん「9条は21世紀の道しるべ」 /福岡
 http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20090929ddlk40040366000c.html

 広島市立大広島平和研究所所長、浅井基文さん(68)の講演「いま憲法を考える-東アジアの平和を求めて」がこのほど、小倉北区古船場町の商工貿易会館であった。[…]
 浅井さんは外務省に25年間勤務。[…]「憲法9条の思想こそが21世紀の道しるべになる」と力説した。
 また、北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記は自身の身を守るために核実験などの政策に走っていると指摘。日本も拉致問題を声高に言うだけで6カ国協議を停止させており、東アジアの平和と非核化が進展しない原因を作り出しているとした

 この人が言うには、日本が北朝鮮に対して拉致問題の解決を訴えていることが<東アジアの平和>に繋がらないらしい。

 しかも赤字で強調したが、このかたはなんと<外務省>出身者というではないか。

 毎日新聞は実に無批判な態度で報道をしているが(ところで、この外務省出身の浅井さんは、「毎日と朝日は他の全国紙に比べ公正性、中立性が高い」などと毎日新聞紙上で同紙をベタ褒めしたことがある。)、国民の多くは「あんたみたいな人が外務省にいたから、拉致問題は何十年も放置されたのだ」と怒っておられることだろう。

 以前、ジャーナリスト(?)の田原総一朗さんが拉致被害者の有本恵子さん、横田めぐみさんについて、テレビ朝日の番組内で<外務省も生きていないことはわかっている>などと発言し、物議を醸したが、上の記事を読んで、なるほど田原氏はある意味では真実を述べたのかも知れないなあ、と思った。

 これは別に田原さんを擁護しようというわけではない。
 わたし個人は拉致被害者はまだ生きていると信じているし、日本政府が「(拉致被害者が)生きていることを前提に」拉致問題を国際社会に訴えていくことは外交上当然のことだ。(「生きていない」との発言は、真偽は別としても、現状において、日本を咎[とが]める意味しか持たない。)

 だが、上の外務省出身者のように、拉致問題を日本政府が言うから、東アジアが安定しないのだ、つまりは、乱暴な言い方をすれば、日本は拉致問題の解決を北朝鮮に要求するな、などと言う人間が外務省にまだいるとすれば、田原氏に対して<生きていない>と言う外務官僚がいてもおかしくないだろう。

 お忘れのかたがいるかもしれないが、もう既に何件か、拉致問題の解決を妨害するかのような外務省のサボタージュの事実が明らかになっている。

 たとえば、当時外務省北東アジア課長で、拉致問題をはじめとする朝鮮半島外交を担当していた平松賢司氏は、拉致問題に関する国連への報告をたった数行で、しかも当時(2003年)は北朝鮮側から提供された「遺骨」が拉致被害者のものではないことが発覚した時期だったのにもかかわらず、<失踪者の行方についての新たな情報はなく、現時点で追加的な情報を提供することは困難だ>などと手を抜いた内容で済ませていたことが分かっている。
(当時、拉致議連は平松氏の更迭を求めていたが、平松氏は<事務的連絡ミス>だとこれを釈明した。)
 その平松氏は、その後、米ハーバード大客員研究員へ出向した。

 また、これも平成15(2003)年の話だが、外務省の田中均審議官(当時)が、日米首脳会談で北朝鮮に対する圧力行使が論議されることに反対して、報道発表から<圧力>との文言を削除するよう、小泉首相(当時)に<北朝鮮を刺激してはいけません>などと働きかけを行っていたことが分かっている。(ちなみに、これは現在埼玉県知事で、当時民主党議員だった上田清司氏の追及で発覚。)
 
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tag : 民主党 外務省 拉致 平松賢司 田中均 上田清司 小泉純一郎

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トラップ発動

最近は私も忙しくなり、なかなかコメントできません。
しかし、エントリーには必ず目を通しております。

国際関係を考える上で、持ち込んではならない概念が二つあります。
それは「信用」と「善悪」です。
国家が戦争を起こす時は、「あの国は悪い国だからやっつけよう」というプロパガンダが独裁、民主国家を問わず流されます。
そこで「善悪」という概念に捕らわれていると、その手のプロパガンダに簡単に乗ってしまうことになります。
勧善懲悪の時代劇を見て喜んでいる日本人を見るにつけ、それを理解している人が何人いるのか・・・と心配です。
日本のどこのメディアも北朝鮮は悪い独裁国家であり、その象徴が拉致問題であり、金正日に虐げられている人民は可愛そうだ、という風にしか取り上げません。
私は、この手の報道は将来予想される金王朝の崩壊後、「拉致被害者の救出」や「復興支援」を名目として陸自を半島に派遣させる罠ではないかと疑っています。
島国の陸軍がユーラシアに直接関わるとロクなことはないのです。
これは地政学上の法則であり、日本はこのことを既に経験したはずです。
この手の報道の裏に、この法則を良く心得ている者が関与している可能性は大であると私は思います。

>その平松氏は、その後、米ハーバード大客員研究員へ出向した。

では、冷徹に考えた場合の北朝鮮の存在意義とはなんでしょう?
シーパワーにとって、大陸のランドパワーの巨大化は好ましくありません。
金王朝が潰れると、中韓のどちらかが巨大化することになります。
ちなみに金正日は胡錦濤の北京閥と敵対する上海閥の人間です。

No title

この人の平和ってのは『表面上争いが無ければ』それでよしというレベルでしかなく、恒久平和とか基本的な平和概念とはかけ離れたレベルなんでしょう。
単純に言えば【戦争がおきないなら多少の犠牲者は生贄でしかない】

戦争とはそもそも政治の延長上でしかなく、その点を忘れて臆病な日本を、北朝鮮は良く把握してると褒めざるを得ないでしょうな

国際的に拉致被害という北朝鮮の蛮行は、攻め込んでも文句が言えない程の大義です。
少しは北朝鮮の虚勢とも言うべき言動に対して、槍を突きつけてやるべきでしょう。
国のトップはともかく政治を切り盛りしてる立場の人間は、日本が本気だと知らしめるだけで、大きく動揺を見せるでしょうね。


>WIZARD03さん

どもっ、です!
わたしは拉致問題の解決を願っていますが、以下のような認識をもっています。
(1)キム・ジョンイル体制の崩壊が拉致問題を前進させることは間違いない。
(2)北朝鮮による日本人拉致から数十年の間、政治的にこの問題が放置されてきたことは、対話による解決を困難にさせている。
(3)小泉元首相の訪朝後、一部の拉致被害者が帰国を果たしたが、北朝鮮側による帰国者の周到な選定があった(これは拉致被害者のうち、帰国させることの難しい者がいることを物語っている。)。
(4)北朝鮮の崩壊は、同時に、日中間の安全保障上の緩衝帯を失う可能性が高い。
(5)拉致問題に関するプライオリティは、北朝鮮にある。

この認識の下に考えるならば、拉致問題もある意味ではジレンマを抱えざるをえません。


>akiさん

おっしゃるように、すべては政治なんですよね。国際政治そのものも国家間の利益追求のための戦いであって、日本人のように、「相手に心が通じるまで話し掛け続けよう」というのは、どうかとおもいます。
理屈の上では、北朝鮮という国家を滅ぼさず、殺さず、かといって、調子に乗らせず、がちょうどよい案配なんでしょうが、そのための外交手段が果たして政府の言う「圧力と対話」かどうかは、まだ答えが出ていません。
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