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Il testimone...

人生朝露の如し 一日を大切に記していきます

市橋以上に見苦しい画一的報道

被疑者市橋達也が身柄を拘束された。
 テレビ・新聞で連日過剰ともいえる報道が続いている。

 後に重大事件であることは否定しないが、過熱した報道に嫌気がさし、テレビを消した人も多いのではないだろうか。

 犯罪報道は、判例上「公共の事実」として報道の自由の保障が一層強く及ぼされることが確認されているが、だからといって報道機関が報道の自由に甘え、法やモラルを逸脱するような取材や報道をして良いということにはならない。
 以前、和歌山毒入りカレー事件で、林真須美(当時、被告人)が手錠をかけられ、腰なわをつけられている様子を隠し撮りしたフォーカス(FOCUS)という雑誌があったが、後に林真須美に訴えられて同誌を出版していた新潮社が敗訴している。

 だからこそ、すべての自由が一切制約を受け付けないものと考えるべきではなく、権利の裏側には義務があるように、自由の裏側には責任が伴うことを忘れてはならない。
 先日、電車の中で、親らしき人物に対して、子どもが「いいじゃん、俺の自由だろっ」ともっともらしい言って、ぽろぽろとクズをこぼしながらパンを頬張りだしたが、「自由」の意味を完全な放任だと誤解している大人がいるとすれば、その子どもと同レベルだということだ。

 話を元に戻そう。

 市橋の送検時の様子を撮影するために、警察の制止を振り切って被疑者市橋の乗る車両に接近したとして、公務執行妨害罪の現行犯でTBSの社員が逮捕されたそうだ

 その犯行の態様も悪質だ。
 規制線を越えた同社員は、警察官に取り囲まれて制止されたものの、警察官の手を払いのけて、車に接近すべく数十メートルの距離を走ったらしい。

 産経新聞によると、男は、みのもんたさん出演の番組「みのもんたの朝ズバッ!」のディレクターらしい。
 前から不祥事の多い番組のディレクターと聞いて、納得してしまったのは言うまでもない(笑)。

 二年以上もの間、逃走した市橋の行動は見苦しいというしかないが、マスメディアが○○の一つ覚えのように、どの社も揃って、市橋の追及者のようにふるまって薄っぺらな正義感を全面に押し出し、付和雷同というべき画一的な報道を続けている様は、異様というしかない

 社会学的には、マスメディアが機能しなくなった国は、陰謀論が蔓延る人間不信の社会になるのだという
 考えすぎかもしれないが、私が市橋に関する一連の報道を見て抱いたこの違和感は、この国のメディアの根底にある病的な"なにか"を想起させる。

 市橋について一切取り上げるな、とまでは言わないが、今日は天皇陛下ご即位20年という大切な日であって、今一度、陛下がその命をかけて貫いている平和の歩みを振り返る良い機会ではないか。

 情報の受け手だけではなく、メディアという送り手の側も情報の取捨選択ができなくなっていることが、わたしは心配でならない
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  1. 2009/11/12(木) 17:11:47|
  2. 報道
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

 あまりにも情報の幅が狭いですよね・・・・・・・
  1. 2009/11/16(月) 04:22:51 |
  2. URL |
  3. usakaze #-
  4. [ 編集]

>usakazeさん

 もっと多様な情報が確保されるといいのですが・・・
  1. 2009/11/18(水) 20:23:50 |
  2. URL |
  3. くるくる #0S.Kwhuo
  4. [ 編集]

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